Gガンダムと武道家の魂
私には忘れられないアニメが一つあります。
それは、機動武闘伝Gガンダムというガンダム同士が戦う異例の設定のガンダムシリーズのアニメです。主人公のドモンは、コロニー格闘技の覇者でガンダムに乗らない生身の状態でも戦闘力が高いキャラクターです。
とはいえ、既存のガンダムシリーズのファンからは最初は受け入れてもらえなかった作品だったのですが、主人公ドモンの師匠東方不敗マスターアジアが登場すると、モビルスーツを素手で破壊するその迫力ある魅力にやられる人が続出したそうで。
結果的には敵対するドモンと東方不敗ですが、修業時代の師匠はとてもやさしく尊敬できる武道家でした。
火の中にくべられた肉を恐ろしくてとれないドモン。
東方不敗はそれを代わりにとってやりながら、言い聞かせます。
「よいか、ドモン。われら武道家の拳とはただ相手を倒すためだけにあえるのではない。
己の魂を相手に伝えるためにあるのだ。」
「己の魂。この拳が・・・」
その言葉を胸に日々修行に励みドモンは強い武道家となります。
しかし、以前と変わってしまった東方不敗はドモンにとって倒すべき敵となってしまうのです。
ドモンの戦う理由
「俺のこの手がひかってうなる!お前を倒せと輝き叫ぶ!」
「俺のこの手が真っ赤に燃える!勝利をつかめと轟き叫ぶ!」
という決め台詞と共に繰り出される必殺技のシャイニングフィンガーやゴッドフィンガー。
は熱血格闘バカのドモンのキャラとマッチしてかっこいいです。
ドモンと東方不敗は最終話近くまで敵対しますが、最終的には師弟の絆を取り戻します。
Gガンを語るうえでこの2人の師弟関係とライバル関係は絶対にはずせません。
私は強い男性が好きなので、ガンダムに乗らなくても圧倒的な戦闘力を誇るドモンはストライクで好みです。
ドモンはネオジャパンのガンダムファイターですが、別に国のために戦っているわけではありません。
実の兄のキョウジがデビルガンダムを強奪して逃げたため、母は死に父は永久冷凍刑となります。
父を救うために、兄への復讐ありきでガンダムファイターとして戦っているのです。
師匠である東方不敗と敵対しても敬慕の気持ちをどこかですてきれないドモン。
だから、ドモンは「お前のことはもう師匠とは呼ばない」と言っておきながら、
つい師匠と口にしていたり、東方不敗と最初に再会を果たした折は、泣きながら「師匠、お会いしとうございましたあ!!」とさけんでいます。
Gガンダムで語られる師弟愛
ドモンにとって、10年もの歳月を共にした東方不敗はまさにもう一人の父親です。昔のドモンと東方不敗のエピソードをもっと見てみたいです。
師弟愛について学びたいならぜひ一度Gガンダムを視聴することをおすすめします。