文系もリケコイに夢中

リケコイとは

私は自他ともに認める文系の女子です。
そんな私が、リケコイという理数系の男女の恋愛を描いた小説をとても面白く読みました。
主人公は森君といういわゆるオタクでコミュ障のはいった男子なのですが、そんな彼が後輩の羽生さんというメガネ女子に想いをよせる話です。
実際にある漫画のタイトルやキャラクター名がそのまま出てきて森君同様オタクの私は共感しきりです。
奥手な森君ですが、健全な男子なので性行為に興味がないわけではありません。
現に、羽生さんとのやりとりではそこそこエッチな描写があります。
このリケコイに出てくる人たちは、名門大学の研究生なので当然頭はいいはずなのですが、恋愛になるとバカになります。
そんな行動や言動はやめたほうがいいとわかりそうなものなのに、やってしまうのです。

リケコイの真実

私は片思いという形でしか恋愛感情を誰かに抱いたことがありません。
けれど、子どものおままごとではないので、本物の恋愛は傷つくし一線を超える勇気がなければできないリアルな真実。
私は羽生さんにアニメ好き、メガネ女子という先入観から清純なイメージを森君と同じく当初抱いていました。
しかし、物語を読み進めていくほどにそれは間違いだと気づかされるのです。
勉強ができればいい学校に進学することは可能なのかもしれません。
けれど、いい人生を送るには机上の学問ではわからない人間の心理や恋愛などの生身の経験による教訓が不可欠です。
リケコイはそういった非リア充な読者にこそ届けたい物語です。

リケコイのすすめ

理数系の人間はあんなに難しい問題をすらすら解けるのに文系の教科が逆に苦手でできなかったり、意外に弱点が多いのです。
一つのことに没頭する研究職は黙々と考えるのが好きな自分には案外向いているかもしれません。
リケコイ。
森君の研究対象である羽生さんとの甘酸っぱい恋愛模様がつづられたこの本を文系のあなたにもぜひおすすめする次第です。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪