矢野監督采配七不思議

ココが不思議矢野采配一つ目から

2022年シーズンプロ野球が始まり、期待をしていた阪神タイガースは、開幕九連敗というセリーグワーストの連敗記録を作ってしまいました。その理由については色々と意見があると思いますが、僕が思う低迷の理由は、矢野監督の采配の失敗が主な原因だと感じています。

そんな矢野監督の采配について七つの疑問を『七不思議』として七つ書いていきたいと思います。

 

その一つ目は新外国人ケラー投手を、ぶっつけ本番で使って失敗をしたということです。

ケラーはコロナの関係で来日が遅れ、ほとんど練習試合を投げていなくて、能力が未知数だったのにも関わらず、半ば強引に抑えに抜擢して開幕の逆転負けを食らってしまいました。矢野監督は昨年のスワレスみたいに、八回岩崎、九回外国人という形にこだわりすぎて失敗してしまったのではないでしょうか。

そして二つ目は、逆に外国人枠が5人まで登録できるのに、チェンやウィルカーソンを二軍に置いたまま、助っ人七人を抱えているという利点を生かし切れていないという問題です。ケラーはすぐに使ったのに、チェンやウィルカーソンは二軍でじっくりと使うというちぐはぐさが、僕にとっては歯がゆいです。マルテがケガで出れないので、投手を四人登録をできるのだから、中継ぎでもいいから二人を使ってもいいのではないかと思います。

七不思議、三つ四つ五つ目

次に三つ目ですが、糸原選手をスタメンで使い続けているということです。実は阪神連敗していてもチーム打率自体はそこまで悪くはないのです。しかし、その中で二割前半の打率で止まっている糸原を使いつづけるのが、僕にとっては不思議です。井上ヘッドコーチも「こと起こし選手」だと絶賛をして、開幕は五番と高い評価で起用しましたが、この体たらく。糸原選手は守備もいまいちなので、打って結果を出すしかないと思うけど、スランプ。本来の二塁からマルテがケガをしたのでサードで使ってるのが現状ですが、それならば糸原を外して二軍の陽川選手をつかったり、サトテルをサードに入れて外野に空いた一枠を、江越、二軍から井上、前川といった打力が魅力の選手を使った方がいいと思います。

そして四つ目はキャッチャーを梅野、坂本で併用をして使っているということです。どうやら矢野監督は梅野捕手のリードに納得がいっていないようで、キャプテンの坂本と併用しているみたいですが、強いチームを作るには、やはりキャッチャーをある程度は固定する方がいいと思います。昨年のオリンピックの代表にも選ばれて、ゴールデングラブ賞を二回取っている梅野がベンチで座ったままというのが、もったいないと思います。打力などの総合力を考えても、スタメンは梅野がキャッチャーマスクを被るべきでしょう。

五つめは、これは編成のミスもあるでしょうが、スタメンに左バッターが多すぎるという問題です。チームのかなめ近本、中野、糸井、サトテル、そして糸原、小幡と、スタメンに左バッターばかりになっています。こうなると相手は左ピッチャーを使えばいいなと楽になってしまうので、大問題だと思います。ここでも、やはり糸原を外して江越、熊谷、二軍の陽川、井上といった右バッターを、相手先発が左の時に使うのがセオリーだと思います。

六つ目七つ目は矢野監督自身について

六つ目、それは矢野監督が三年間の監督生活で貫き通した、喜怒哀楽を前面に出す、特に喜びを爆発させた時に出す矢野ガッツが、今季は暗くて見られていないということです。監督というものはそもそも余り感情を出さずに采配を振るうという方がいいと言われていますが、矢野監督はそのセオリーに疑問を感じて、選手と一緒に喜びをベンチで表現し続けた人。その人が開幕の七点差リードからひっくり返されたということで、今季はベンチで暗い表情をしていることを、すごくもったいないなと思ってしまいます。明るさこそが矢野監督の求めてきた新しい監督像のはず。どうせ負けるとしても新庄監督みたいに明るさを忘れないで欲しいと思います。

最後七つ目。これはやはりキャップイン前日に、今季限りで監督を辞めることを発表してしまったことでしょう。選手からしたら、嫌われても来年はいないんだからと、士気が落ちたことは想像に難しくはないです。やはり今季限りで辞めると決めていたとしても、自分の腹の中に収めて、選手たちには言わない方が良かったと、結果論かもしれませんが、思ってしまいます。

以上が僕が思う今季の矢野監督の采配七不思議ですが、どうせ優勝は無理、今季で辞めると決めているならば、早い段階で二軍の若手、バッターでは井上、前川、ピッチャーでは西純也、森木などといった新戦力を使って、次の監督へ『お土産』を少しでも多く作り出して欲しいと思います。もちろんストッパーを湯浅でもいいから、とにかく固定して、勝利の方程式を作り出し、今季の成績をちょっとでも上を目指して欲しいです。

阪神が1990年代の暗黒時代のような低迷をしているのを見るのは辛いですが、矢野監督が最後と決めた以上、七つ上げた問題を振り払うような、上昇気流を期待しています。最後まで応援しますよ、矢野監督!

 

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪