飼育した事があるペットその①
柴犬「ゴロ」
物心のついた時分に飼っていたのが、中型の柴犬(雑種)の「ゴロ」である。乱暴な犬で私たちの言うことは聞かなかったように思う。「フェラリア」で死んだが、随分と苦しみぬいて死んだらしく、末期を看取った父はそれ以来犬を飼おうとはしなかった。
文鳥 私が餌をちゃんとあげなかったため、飢え死に同然に死んでしまった。かわいそうなことをしてしまったと悔やまれる。
ウサギ つがいで飼っていた。なんでもたべるたくましい二匹だった。最後はどうなったか覚えていない。
黒猫その1 隣の下宿アパートに迷い込んできたもの。トイレのしつけができず、押し入れに糞をされて往生したことがある。いつのまにかいなくなった。
黒猫その2 トイレのしつけは出来たが、これもいつのまにかいなくなった。
「金魚」
庭にコンクリートで池を作り飼っていた。雨が降ると決まって死んでしまう。今思えば三軒隣が銭湯で、燃料で燃やした重油が雨で池に流れ込んだものだと思う。
オタマジャクシ→カエル
死ぬと腐ってしまうので困ったが、無事カエルになると結構長生きをした。庭の草花の根っこに潜り込むので、庭いじりをしていた母が悲鳴をあげていたのが懐かしい。
「スズメ」
巣から落ちたスズメの雛を鳥かごに入れて親鳥が餌をあげやすいように庭の高い所に置いた。最初親鳥も餌をやっていたようだが、しばらくすると雛は死んでしまった。
「カメ」
これもカエルと同様長生きしたが、庭の草花の根っこを掘り返すので母親には不評だった。
飼育した事があるペットその②
「熱帯魚」
一番成功したのが熱帯魚。買い方を店や近所の人におしえてもらった。エンゼルフィッシュの産卵に成功したのはよかったが稚魚を親魚が食べたのには驚いた。
「うなぎ」
台風のあと河川敷で蛇か思ったらウナギだった「。持ち帰り熱帯魚用も水槽に入れたがどう見てもウツボに見えて仕方がない。食べることもせずそのままにしていたが、うっかり加熱器のつまみを全開にしたためゆだってしまい昇天してしまった。
「黒猫その3」
いつの間にか居ついたがもっとも相性があった猫。中学校に登校するときは100mくらいお見送りで後になり前になりしながらついてくる。帰宅すると勉強部屋の窓の下に待っていて入れてくれと催促してくる。
蒲団で寝ていると階下から駆け上ってきて、私の頭の毛繕いを始める。すぐ終わればよいが、これが明け方まで続く。眠気ナマコで鏡を見れば、ヘアスタイルはヘルメットのようにペッタンコ。キューティクルなどすべて猫のザラザラした舌でなくなっている。
たまに表で喧嘩をしてけがして帰ってくる。喧嘩相手に追われてくるので助っ人をしてやる。しかし猫の喧嘩は見ていて物凄いのもであった。紙をらせん状に巻いて先に釘をつけた「吹き矢」を鉄パイプで喧嘩相手の猫に打ってやる。命中して刺さっても喧嘩を止めようとしない。仕方ないので庭に出て追い払ってやった。
この猫もいつの間にかいなくなった。
ピーチャン
結婚して娘が小学校の時に母が情操教育のために買ってきたのが、メスのセキセイインコ、「ピーチャン」である。男の私にぞっこんで、家のどこにもついてくる。歯を磨きに洗面台に行けばついてきて、コップに、水を入れると「コロコロコロ…♪」と共鳴する。トイレでも共鳴すのには参った。髭の手入れもする。強引に抜くので後で鏡を見たら血まみれである。私ばかりなつくので娘たちが嫉妬した。