オリックス日本一おめでとう!

ナカジマジック、中島イリュージョン炸裂!

やりました!オリックスが、26年ぶりの日本一に輝きました!打順は毎回変えるという、ナカジマジック、中嶋イリュージョンで戦っての勝利ですから、その手腕は、師匠でもある仰木監督につながる気がします。

このオリックスの強さ、偶然に強くなったのでしょうか? いやいや実はこの日本一に輝いたのは、フロントと現場が一体となって強いチームを作り出したというのが、勝因だと思っています。

まず中嶋監督は、二軍の監督を経て一軍を指揮しているので、チームの戦力分析ができていたというのが、勝因の一つだと思います。ドラフト10位の杉本を抜擢して、去年はホームラン王を取るまでの選手に育て上げたのは、二軍監督を務めた中嶋監督しかなしえなかったのではないかと分析できます。

その他にもチームが強くなったのは、ドラフト改革がチーム内であったのではないかと思っていますので、その辺のところも次に書いていこうと思います。

ドラフトで高卒、大型野手を取ったことが大きかった

昔のオリックスと言えば、前身の阪急ブレーブスの頃からの伝統で、社会人野球を経験した人ばかりをドラフト上位で取っていました。その中から福本といった名選手も生まれましたが、社会人野球からドラフトで取って大化けをしたというのは、落合、野茂ぐらいで、基本的には高卒の方が大物は多いです。

イチロー、松井、ダルビッシュ、大谷翔平といった大リーグに行って活躍できた選手はみな高卒。そんな現実とはかけ離れた社会人選手ばかりを取るオリックスは、前に日本一になった96年以降、低迷をしてしまいます。

自分たちは間違っているのではないのだろうか? オリックスフロントは2軍を舞洲に移してから、育成で勝っていこうと改革を始めます。

まず取った方法は、高卒の選手をドラフトで取ること。その中で投手陣から山本、宮城といった大物が育ち、自信が確信に変わったのか、野手も紅林や宗といった選手が一軍で活躍するようになりました。

やはり育てるのには時間が掛かるが、大物になってもらうためには、高卒の選手を取った方がいい。育てるのが楽な社会人補強から、難しいけど育った時の果実も大きい高卒を取る。この難事業に成功したから、今の強さが生まれたのではないでしょうか。

育てるのには難しいスラッガータイプも取るようになったのも大きい

あとオリックス改革がすごかったと思うことは、スラッガータイプの、吉田正、杉本、紅林、宗、頓宮といった選手たちを打線をコロコロ変えながらも、育てたということです。

日本の選手では、スラッガータイプは育ちにくい環境があります。まず長距離を打てる力のある潜在能力の高い選手自体が、日本人では少ないということもあるし、抜擢するにしても、三振は多い、打率は低い、守備は上手くないという選手がどうしても最初は多く、その中から村上みたいな三冠王を取るような選手が生まれるのには、奇跡と言っていいぐらいの困難さがあります。

しかし、オリックスはその難事業にもメスを入れました。近鉄時代のバファローズのような、いてまえ打線を作ろうと思ったのか、ドラフトでそんな選手を積極的に取り、しかも紅林、宗といった選手は高卒選手なのに、若いうちから起用をして、実りの秋が来ました。

育ちにくいスラッガータイプを、育て切った。これがオリックスの現在の強さの一員なのではないでしょうか。

また打線をコロコロと替え、140通りのパターンの打順を試して勝ったというのは、仰木監督の”血”みたいなものを感じます。打順は固定した方がいいという意見もある中、仰木監督の教え子である中嶋監督は、データ重視で上手に自分の戦術に活かしたと思います。

中嶋イリュージョンの勝因は、ドラフトと育成の循環の改革から生まれたのではないでしょうか。
とにかく大阪オリックスバファローズ日本一おめでとう!

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪