もはやかなり古い時代に思える虎メダルについて改めて考えてみる
皆さん虎メダルを覚えていますか? 矢野監督時代に行われていた儀式で、ホームランを打ったバッターがベンチに戻ってきたとき、虎のマークが描かれているメダルを首にかけるというパフォーマンスで、当時はベンチが盛り上がる儀式として好感を持って見ていたのですが、岡田監督に代わってすぐに優勝をできたのを考えて、この虎メダルこそ矢野監督が優勝できなかった原因なのではないかということを、今回のテーマとして書いていこうと思います。
岡田監督はフォアボールを増やして優勝できた
矢野監督と岡田監督とで決定的に違ったのはフォアボールの多さです。岡田監督はフォアボールを給料の査定のポイントに上げてくれと、球団フロントにお願いをして、その結果12球団で一番フォアボールを選んだ球団になり、得点アップに大きく貢献をしました。
そんな岡田采配を見た後、振り返って矢野監督はどうだったというとフォアボールではなく、ホームランを打った選手を虎メダルを授与して褒めたたえました。
そうなのです。矢野監督はベンチを盛り上げたい一心で虎メダルのパフォーマンスをしていたのでしょうが、結果的に虎メダルが欲しい選手が増えて、チームプレーよりも自身のホームランを打つことを優先させる反チームプレーを促進させていたのではないでしょうか。
やはり矢野監督が優勝できなかったのは虎メダルのせい
矢野監督はとにかくベンチの空気を盛り上げたかった監督。だから虎メダルを容認していたのでしょうが、結果一発狙いの荒い打線となってしまっていたことを、岡田監督の優勝を見ると結論できると思います。
もはや誰もが忘れかけている虎メダル。しかしこれをチームプレーの重要性を物語るものとして、記憶にとどめておいてもいいかもしれません。
矢野監督で優勝できなかったのは虎メダルのせいだ。これは皮肉な教訓ではないでしょうか。