そもそもブルペンデ―とは
ブルペンデ―、元々大リーグから流れてきた投手起用の方法で、先発を休ませるために、先発ピッチャーを最初から使わず、中継ぎピッチャーを先発させて、小刻みに中継ぎピッチャーを投入していって勝ちを拾っていこうという作戦です。
この作戦、アメリカでは定着し、日本でも昨年の日本ハムや、今年の阪神などが試したことがあるのですが、日本で上手くいったという事例を聞いたことがないので、それがまずブルペンデ―反対の理由です。
中継ぎピッチャーをつぎ込んでいけば、中には調子の悪いピッチャーも出てくるのは当たり前なので、この作戦に疑問符を持つ理由なのですが、それだけが反対の理由ではありません。
僕は日本球界ではブルペンデ―をしない方が良いと思っているので、その理由を次から書いていきます。
プルペンデー日本で反対の理由
そもそもですが、アメリカでブルペンデ―が始まったのには、先発投手起用があります。大リーグでは基本的に先発は中4日の登板間隔で投げます。
その間隔で投げるとなると、先発の疲労度は大変なので、100球を投げたら交代するとか、ブルペンデ―、先発を休ませる作戦が実行されています。
しかし、日本プロ野球ではどうでしょうか。日本では先発は中6日で投げさせるのが当たり前となり、何故か100球を投げたら交代というアメリカ流だけは輸入され、先発はかなり厚遇で投げさせてもらっているのが、現状です。
そんな100球を投げたら交代という流れができてから、試合を作るために、しわ寄せが起きたのが、中継ぎピッチャーたちです。
2005年のタイガースの勝利の方程式JFK、ジェフウィリアムス、藤川、久保田での優勝。また2000年代の中日の勝利の方程式、浅尾、岩瀬などの流れから、中継ぎが注目をされ、勝利のために次々と登板をしていくというのが当たり前となりましたが、そこで登板過多が起きて、久保田や浅尾といったピッチャーたちは、選手生命が短命に終わったということがありました。
しかし、勝利のためなら中継ぎは投入する、しかし先発は過保護で100球で交代をするという日本野球の変な習慣ができてしまい、どう考えても先発よりも中継ぎの方が選手生命が短くなるということがまかり通っています。
そんな事情ですから、むしろ中継ぎを休ませるノーブルペンデ―があってもいいと思うぐらいですが、現実は逆。これでは日本中継ぎピッチャーたちが可哀そうすぎます。
中継ぎピッチャーたちにもっと愛を
そんな登板過多になっている中継ぎピッチャーたちですが、年棒でも可哀そうな事態が起こっています。
先発は10勝をすれば、すぐに年棒がグーンと上がる。だけど中継ぎは、勝利の方程式に入った人たちは、結構年棒が良くなってきていますが、負け試合に投げる中継ぎピッチャーとなると、投げても投げてもそんなに上げてもらえないということが、普通になっています。
年棒も先発よりも低い。しかし、登板は過多。そんな状態なのに、プルペンデーを作る日本のプロ野球は、中継ぎが可哀そうすぎます。
僕は中6日間隔で投げている日本の先発ピッチャーは、もっと完投を増やして中継ぎを休ませるべきだと思っています。しかし、現状は逆、100球投げたらお任せね~とばかりに中継ぎに頼っている日本プロ野球は何か間違っていると思います。
昔は、先発は完投すべき。中継ぎは二流のピッチャーがやる仕事という時代がありました。しかし、現在は違います。中継ぎピッチャーたちの頑張りがなければペナントは制することはできないというほど、重要度が増しています。そんな中継ぎを過度に使うブルペンデ―は、日本では反対!そう強く思っています。
そもそもなのですが、アメリカが発祥のスポーツだから当たり前なのかもしれませんが、DHありきの2番打者最強説を、セリーグのチームが取り入れたり、先発100球交代、ブルペンデ―といったアメリカ流をしたりするのは、少し安易な輸入なのではないでしょうか。
とにかく現在の日本プロ野球の現状と合っていない、プルペンデーは反対です!