作るのが好き

ものづくりを始めたきっかけ

私は昔から裁縫やアクセサリー作り、工作などのものづくりが好きだった。
今思い出すと大抵の行動原理は「ないなら作れ」精神だったと思う。

小学生のころ日曜日朝8時半からやってた某魔女っ子アニメが好きだったのだが、家族がアニメをほとんど見ないタイプだったため、作中に出てくるステッキ状のおもちゃが欲しいと言い出せなかった。

ので、作った。

それを作るにあたってメインで透明の筒状のパーツが必要だったのだが、たまたまそのパーツになりそうな丸められる薄いプラバンを入手できたのが大きかった。これは…いけるのでは?とテンションが上がったことを覚えている。
まあ最終的には筒の中に入れたビー玉の重さでセロハンテープが剥がれてきたりと微妙な出来ではあったのだが、作っている間とても楽しかったのを覚えている。

脱線しやすい

そんな微妙な出来だったにもかかわらず悔しさがあまりなかったのは、私にとって完成は二の次で作っている時間が一番好きだからなのかもしれない。
作り方の説明書が存在しない、イチから作り始めて行き当たりばったりで進んでいく流れが楽しくてしょうがないのだ。おそらく泥団子やトンネル掘りをしてた頃の感覚と大して変わってない。

と、書いておいてあれなのだが、作りはじめたものが無事完成することはわりと少ない。
計画段階では完成したそれを手にしたいという思いが確かに強いはずなのだが。
どうにも私は熱が冷めてくると行動がズレてくる傾向にある。すぐ脱線するのだ。
うまくいかないことが続いて半端に手を加えた材料が溜まってくると、どうせ捨てることになるのならあれこれ試してみてから捨てたい、という思いが出てきてしまう。半端なもったいない精神によって脱線するわ熱はより冷めるわで放置された結果一番もったいない状況になっている気がする。

それも案外悪くはない

「作っている時間が好き」ではあるが「完成させる」が100%イコールでつながっていないのだろう。いやほんと始めた時は完成させる気満々なのだが。
そして完成が二の次になると部屋にものが増え続けるという問題が発生することだけは少々考えものではある。
今一度、真面目に完遂ことを覚えて行きたいと思う。

まあ、部屋が散らかることを除けば、この熱中しやすい体質を自分は案外気に入っているようだ。と、この記事を書いていて気付いたのだった。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪