そもそも第7世代は『第6世代?』
第7世代、死語になりました。元々、霜降り明星のせいやが2018年頃から言い始めて、お笑いのニューウェーブとして一時期定着をしましたが、しぼむのも早かったです。
なので、今回はなぜしぼむのも早かったのかについて考察していきたいと思います。
そもそもなのですが、第7世代の7はどこから来たのでしょう。
昔、ダウンタウンやウッチャンナンチャン、とんねるずなどがお笑い第3世代と呼ばれていた時期がありました。
そこからのリスペクトも込めて、自分たちは第7代と呼び始めたのでしょうが、そもそも今現在50代のダウンタウンを第3世代とすると、40代が第4世代、30代が第5世代となり、あれれ20代の霜降り明星は第6世代と呼ぶのが相応しくなります。
本来ならば『第6世代』なのに第7世代と呼んだ理由。それはなぜなのでしょうか?
ダウンタウンと『距離』を取りたかったから第7世代?
この第7世代、ボキャブラブームやMー1ブームなどを詳細化して、第7世代と呼んだのでしょうか。
それはどうやら違うようで、せいやもどうやら感で「俺たちは第7世代だ」言い始めたらしく、数字には深い意味はないようです。
では、なぜせいやは7という数字を出したのでしょうか?
ここからは僕の推測になりますが、この第7世代という数字、ダウンタウンの第3世代から、離れているように感じる数字です。
なので、第4世代ナインティナインや爆笑問題などが、若手の頃にダウンタウンと比べられて苦労した姿を見てきたのを肌感覚で感じ取り、『僕たちはダウンタウンと離れてますよ~。だから代3世代と比べないで下さいね~』と暗に本音が出たのが、この7という数字の意味ではないでしょうか。
脱ダウンタウンを!卒ダウンタウンを!そんな気分から生まれた数字、それが第7世代の正体ではないかというのが僕の見立てです。
第7世代は『第4,第5世代』に負けた
お笑い界を今でも牛耳っている、ダウンタウンと離れたスタンスでやりたい。そんな欲から生まれたのであろう第7世代は、最初は上手くいってブームになりました。
しかし、ダウンタウンと比べられるのを耐えて、お笑い界にしぶとく食らいついていった第4世代、第5世代のチョコレートプラネットやかまいたち(彼らは6,5世代とも呼ばれていた時期がありましたね)に結局は足腰のお笑い筋肉の差で負けてしまって、ブームも去ったというのが現状なのではないでしょうか。
「第7世代ホンマつまらんねん」粗品がそんな言葉をテレビで言っていたのが、意味深でした。楽をしてブームに乗っただけのメンツでは世代交代まではいかなかった、そんな無念さも感じます。
今テレビはまだ『第2世代』の明石家さんまが元気で、ダウンタウンを頂点とするお笑いピラミッドは続いていますが、両者とも「もうそろそろ引退の時期かな」みたいな言葉を匂わす発言をしています。
しかも、テレビ自体の需要が落ちてきている中、どうやってお笑い芸人たちは僕たちを楽しませてくれるのかと考えると、ブームから生き残った者たちがお笑い筋肉をきたえて、再び主戦場に出てくることもありえます。
個人的には、テレビに出てくるメンバーが変わらない中、世代交代の波を感じさせた第7世代には、言葉は死語になろうとも、期待は残っています。
ダウンタウンの呪縛から逃れるよりも、むしろ立ち向かって新しい波をもう一度起こせ、第7世代!