人類はもう行きつくとこまで行った感…スラミングデスメタルについて語ろう!

「デスメタル」と一口に言っても...

まーたデスメタルかよ、もうお腹いっぱいだよ、って感じですよね。

実は一口にデスメタルと言っても、その中でも非常に細かくジャンル分けがされていて、本当に「沼」なジャンルなのです。

前回のカキコミで紹介したアメリカ・フロリダのObituary(オビチュアリー)やMorbid Angel(モービッド・エンジェル)などのデスメタル黎明期、初期から活動しているデスメタルバンドは、いわゆる「オールドスクール・デスメタル」などと呼ばれます。

そこから、デスメタルだけどギター、ベース、ドラムのテクニックを重視し、それを前面に押し出したジャンルの「テクニカル・デスメタル」が誕生する。カナダのCryptopsy(クリプトプシー)が何といっても有名だろう。

他にも、デスメタルにさらに暴虐性、グロテスクさ、激しさを増した「ブルータル・デスメタル」も登場する(アルバムジャケットもとにかくグロい)。アメリカのCannibal Corpse(カンニバル・コープス)や、Suffocation(サフォケイション)が主な先駆者と言われている。

他にもデスメタルとハードコアを掛け合わせた「デスコア」や「ブラッケンド・デスメタル」など、もうメタラーでも違い分かんねえよってくらいジャンルが多い。

そして今回紹介するのが「スラミングデスメタル」。正式には「ブルータル・スラミングデスメタル」。

えっ、ブルータル・デスメタルからさらに派生したジャンルなの!?まあ、そんなところです。

デスメタルに暴虐性を増したブルータル・デスメタル。さらにそのブルータル・デスメタルをさらにさらにさらに暴虐的に、グロテスクに、猟奇的に、、、、それがスラミングデスメタル。

果たして人類はどこまでゆくのだろうか。

スラミングデスメタルの「スラム」って?(個人的な解釈)

スラミングデスメタル、よく略してみんな「スラムデス」、「スラム」って呼んだりしますね。

僕も最初何も知らなかったときに「スラム街のような治安の悪そうな音楽だから?」って思っていた。まあ、そう捉えることも出来る。

しかし実は英語のスラム(slam)には「物を強くぶつける」、「叩きつける」という意味があるのです。そう、あの「スラムダンク」の「スラム」です。

「強く叩きつけるデスメタル?」、それは聴いてみればなんとなく分かります。

スラミングデスメタルには基本グロウルではなく、ガテラル( guttural )という歌唱法が用いられる。ガテラル・ボイスとは、グロウル・ボイスよりもさらに低音で重く、粘り気のあるゴボゴボという感じ「豚の鳴き声みたい」な声である。ゴボゴボいう感じが下水道を流れる汚水の様だからガテラル( guttural )と名付けられた。簡単に言うと非常に下品で汚らしいデスボイス。歌詞はなんて歌っているかなんて解読はほぼ不可能である。

しかしこのガテラルがスラミングデスメタルと非常~~に相性が良いのである。これも聴いてみたらわかるはず。

スラミングデスメタルは基本曲の出だしはズダダダダダダッというマシンガンのような高速のドラムのブラストビートから始まる。ちなみに誰が考え出したのか全く謎だが観客はこの間に仰向けになって手足をバタバタさせる。通称「ゴ〇ブリモッシュ」と呼ばれる。本当に見てて面白いので興味があったら検索してください。

それからスラミングデスメタルは急に曲のテンポを落としてズンズン、ドシンドシンと重たいリズムを刻む。そこにガテラル・ボイスが乗る。

ああ、成程、「叩きつける」ってこういう事なのね、と理解できる。

そして観客はその遅くて重いリズムに合わせて大きく首を振ったり体を左右に揺らしたりする。通称「スラム音頭」とか呼ばれる。

聴いてみよう

では恒例、実際に聴いてみようのコーナーなんですが…

今までの説明から何となく予想は出来るでしょうが、スラミングデスメタルのCDジャケットのイラストはかなりグロテスクなものが多いです。

というわけで、ここからは一応、!閲覧注意!です。

↓↓

 

 

 

Devourment(ディヴァウアメント)

アメリカはテキサス州のスラミングデスメタルバンドである。スラミングデスといったらこいつらだ!というほどの代表的なバンドである。

初っ端の「グオオォォォォォォ~~~~」から拒絶反応が出る人が続出であろう。そしてマシンガンの様に速いドラムのブラストビートから一気にテンポが遅く重く変わって、ズンズンとリズムを刻み始める。これがスラミングデスメタルの基本形といっていいだろう。

Cephalotripsy(セファロトリプシー)

こちらも人気の高いアメリカのスラミングデスメタルバンドである。

「いや、豚の鳴き声かよ!」って感じの粘り気のあるかなり(キモい)個性的なガテラル・ボイスである。人間辞めてますね。

Abominable Putridity(アボミナブル・ピュトリディティ)

こちらはロシアのスラミングデスメタル。ヴォーカルやギターやリズムテンポなど、少し技巧派なバンドである。

動画の曲は2ndアルバムの曲だが、去年だったかな?何の前情報も無しに、しれっと3rdアルバムを発売した。みんなびっくりであった。

3rdアルバムからは、ヴォーカルが上記のCephalotripsy(セファロトリプシー)のヴォーカルに変わったため、少しだけ雰囲気は変わったが、テクニカルさは健在である。

だが、個人的にはこの2ndのヴォーカルの方が好みだったので、こちらを紹介しました。

最後に先ほど紹介した通称「ゴ〇ブリモッシュ」の動画をあげて終わろうと思う。

うん、楽しそう。

 

今回はここまで。

毎回毎回ユアライフのカキコミでなんちゅー話ばかり書いてるんだって感じですね、、、

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪