京都の友人達

京都の友人達

 大阪の私の家の裏に住んでいた一家が、京都府南部の城陽市に引越していった。家族同士の付き合いだったので、引越し先に小学校3年生の10月10日に私一人で遊びに行くことになった。まず阪急で河原町まで出る。そこから京阪電車の四条まででて丹波橋で近鉄に乗り換える。本来は富野荘まで行けばよかったのに、以前大久保まで迎えに来てもらったので油断して大久保で降りてしまったのがいけなかった。国鉄の奈良線が並行して走っていた記憶があったので国鉄まで歩く。腕木信号が旅情を誘うが日が暮れえ来た。本来ならもう着いていなければならない時間である。やむなく近鉄の富野荘まで歩く事にした。やっと着いた駅の売店の公衆電話で友人宅に電話して居場所を伝えた。やく半時間したらおばさんがスクーターを運転してきた。後ろに乗せてもらって友人宅に到着した。心配されていたみたいで申し訳なかった。
 翌朝からは山砂利のフルイ機のまわりで、粘土質で固まった砂団子合戦である。石は入っていないので当たっても怪我はしない。夢中になって投げ合っていた。
 夕刻にみんなで私を車で送ってくれることになった枚方の「くらわんかぶね」で夕食をとって帰った。

京都の醍醐味

 これで京都旅行の味の楽しさに目覚めた私は2週間に1度の頻度で京都の友人宅でお世話になることになった。何事もあけっぴろげな家風で私の気に合った。
 交通手段も国鉄の奈良線で行ってみたり、いろいろ試してみた。

中学生になって

 中学生になると自転車でも行くようになった。ダンプも走る道が多く皆には心配をかけたと思う。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪