我が家のヌシ コザクラインコ

コザクラインコを飼ってみて

 道を隔てた洋服屋にコザクラインコが迷い込み譲り受けた。当時我が家にはセキセイインコがいて同じかごに入れて喧嘩をしないかこわごわしながら同居させたが何事もなく過ごしているのでそのままにしておいた。セキセイインコは私にめちゃめちゃなついており、洗面所で口を濯ぐと「コロコロコロ」と水の音まで真似をし、ひげも伸びているとくちばしでつまんでぬいてくれる。抜かれたら出血するので後始末に困った。コザクラインコはおとなしいので年を取っていたのかとおもいきやまだ若く猫をかぶっていたのがわかってきた。セキセイインコが病気になるとコザクラインコは覆いかぶさって抱きかかえるようにして保温し始めた。餌も反芻してセキセイインコに与えている。さすが「ラブ・バード」と呼ばれるわけだ。残念ながらセキセイインコが死ぬと、その対象は私以外の家族に向けられた。家内の手のひらに握ってもらい寝るのが大好きで、足フェチでスリッパの中に頭を突っ込み足の指をついばむ。家内がよく悲鳴をあげている。

家族になつく

 部屋に出すとまず最初に用を足すので、ごみ箱の上か花瓶のへりに誘導してやる。下のしつけが、何故か出来ているのである。テーブルの上に餌箱を置いてやると喜んで食べている。私はビールジョッキで水を飲むが、その時だけはビールジョッキを狙って飛んでくる。もう飼い始めて10年を超えているのでお爺さんで少しおとなしくなったように思う。
 家内や娘が帰宅し玄関の扉を開ける音がすると喜んで大声で鳴きだすのでよくわかる。

我が家のヌシ

彼は我が家では一番大切にされている「ヌシ」である。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪