箱根駅伝 中央大学総合6位 10年ぶりシード権獲得 名門復活へ

今年の箱根駅伝はエキサイティングだった。その台風の目が中央大学である。

私は従来からずーと中央大学を応援してきた。魅力はその伝統。1月2日、3日朝からかじりついてテレビの前をみていた。

中央大学の活躍を毎日新聞も引用してまとめてみた。

 

3日の第98回東京箱根駅間往復大学駅伝で、5年連続95回目出場の中央大は総合6位で10年ぶりにシード権を獲得した。どん底の時期に入学した4年生たちは、「C」の誇りを胸に、名門復活の歩みをすすめてきた。

 

今季の中大は、全日本大学駅伝で10大会ぶりにシード権を獲得するなど力を見せてきた。「彼らが入学してきた時は本当に弱いチームだったが、4年間でいいチームを作ってくれた」と語る藤原正和監督の視線の先には、主将の井上大輝ら4年生たちの姿がある。

 

井上たちが進路を決めようとしていた高校2年冬、2017年1月箱根路に中大の姿はなかった。第35回大会(1959年)から第40回(64年)で総合6連覇という偉業を達成し、最多14回の総合優勝を誇る名門。だが、第89回大会(13年)で途中棄権すると、翌年以降は次回のシード権(上位10校)も獲得できない状態が続いた。16年10月の箱根駅伝予選会は10位の日大に44秒及ばず、87回続いた出場が途絶えた。

 

箱根を走れなかった大学を、なぜ選んだのか。それは、チームの立て直しの指揮を任された16年に就任した指揮官の熱意だった。藤原監督に誘われた井上は「強くしたいという気持ちがすごく伝わってきた。自分もそこに貢献したいと思い、進学を決めた」。主戦としてチームを支えてきた森凪也も「藤原監督と話した時に自分が一番強くなれると思った」と話す。

 

最初は「鬼のように怒っていた」という藤原監督だが、ここ1,2年は学生たちの自立と成長を感じ、寄り添う指導へと変わった。今季は「速さを強さに変える」ことを求め、試合前に体に負担をかけ、ハーフマラソン後半をイメージして臨ませた。粘り強さ、泥臭さが培われ、箱根の予選会2位、全日本大学駅伝8位の好走につながった。

 

「このチームを作ってきたのは彼だ」。藤原監督は復路のアンカーを井上に託した。17キロ過ぎで駒大に抜かれると、すぐに抜き返す意地を見せた。最後は6位でフィニッシュし、笑顔で仲間に抱きついた。「中大に来て良かった。これから強いチームになっていくと思う」と井上。箱根にいない大学を選んだ4年生の熱い心が、10年ぶりのシード権をたぐり寄せた。【毎日新聞 円谷美晶】

(藤原監督コメント)

昨年に引き続き、コロナ禍の中大会開催に御尽力頂いた関係者・沿道の皆様に感謝申し上げます。

第98回箱根駅伝ではテレビの前で沢山の御声援を頂き、誠にありがとうございました。

結果は往路6位,復路8位、総合6位で10年ぶりにシード権を獲得することができました。復帰に10年という時間がかかりましたが、第93回大会に出場出来なかったあの時のチームは年々着実に成長してきました。我慢強く見守って下さった大学や関係者の皆様、そして我慢強く取り組んだ選手や裏方の努力の積み重ねでここにたどり着けたのだと思います。いつも応援して下さっているOB OG、ファンの皆様、大変長らくお待たせしました。

10人の選手達は見事戦略通り走ってくれ、今大会で想定していた最高の順位を獲得してくれました。3位が見えていましたが、1年間シードを目指してきたチームですので、6位で良かったと思います。今大会で表彰台をもぎ取ったのは、やはり優勝を目指していたチームでした。

勝ちたいという想いをチーム全体で共有し成し遂げる、その覚悟とそれに相応しい行動を取れるかが新チームでは問われます。

新チームでは3大駅伝に出場できますし、春シーズンも全力でトラックに挑めます。新しい強化サイクルを構築しつつ、つぎは表彰台を狙えるチームを目指して参ります。

4年生世代はこの箱根にて引退となります。予選落ちの中大を選んでくれたこの世代は、何事にもひたむきに取り組み、新しい伝統を紡いでくれました。慰労会での4年生の達成感のある顔を見て、いいチームを作ってくれたと本当に嬉しくなりました。これから先の人生でも壁にぶつかる事があるとおもいますが、あの子達なら乗り越えられると思います。幸多き人生である事を祈っています。

(中央大学駅伝ブログより)

テレビを見ての感想

総合成績 6位 10時間55分44秒

往路成績 6位 5時間26分26秒

(1区吉居大和2年生 60分40秒 区間1位 区間新記録)ダントツの1位!

復路成績 8位 5時間29分19秒

(10区井上大輝4年生 71分09秒 区間17位)よくねばった!

1区中央大学の独走状態(吉居さんの走り)で興奮し、今年はいける、シード権を獲得できると確信した。途中なかだれすることもあったが。終始シード権内をキープして安定した走りを見せてくれた。最後は10区主将の井上さんが意地をみせ途中3位争い、どきどきした。結局は6位だったが、その執念は圧巻だった。

来年の表彰台、第100回大会の優勝も夢ではない。そんなことを思わせる、箱根駅伝だった。中央大学のOBとして誇り高きレースだった。中央大学駅伝部よく頑張った。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪