おはなしづくりをするとは
童話や絵本や俳句の創作をするとき、大切にしてることは、メッセージ性を持たせることです。
「今を生きることの大切さ」や「夢を持つことの素晴らしさ」など、読者が希望を持てる内容の話を心がけています。
しかし、それを伝えるには、産みの苦しみが当然ついてきます。
それでも、創作はただ悩ましいだけではなく、創る喜びも同時にあります。
こんな世界があったらいいなあ。こんなことができたらいいなあ。
を物語として形成できるのは作者の特権です。
ただ、絵空事や綺麗ごとにならないように、リアリティや説得力も必要です。
その他には、起承転結をわかりやすくすること、ラストをしめつつ余韻のあるものにすることなどが、作品を創るうえで大事にしていることです。
アイデアは、自分の経験や今まで読んだ本のなかにヒントがある場合が多いです。
童話というからには対象の中心は子どもなので、難しいいいまわしではなく、誰もがよみやすい文体にすることを意識する必要があります。
けれど、日本語本来の美しさや自分の作品を読むことによってはじめての表現も知ってもらいたいので、その塩梅がなかなか難しいです。
私は自由になる時間が結構あるので、それを創作のために使えますが、泉のようにお話を思いつくわけではないので、無理にひねりだすことはしないようにしています。
出来ることから始めるのは創作以外でもまもったほうがいい鉄則です。
もちろん受賞できるレベルの作品にするために、努力や工夫するのも忘れてはいけませんが、作者が作品づくりを愛せないといいものは決して産まれません。
絵本出版賞に応募して
絵本出版賞に応募したニャーゴの幸せレストランを個人的に評価して連絡をもらったりしたことがありますし、創作の素質はあると手前味噌ながら考えています。
沢山書き溜めて引き出しを多く持つこともたしかに重要なのですが、一つの作品を丁寧に磨き上げる根気もまた大切です。
創作が形になるときの感動
そして、作品づくりの励みにすると同時にほかの人の感想や意見を聞いて、改善点を探る姿勢も欠かせません。
たとえそのまま出版が叶うぐらいのレベルの作品を最初から書ける人であっても、客観視というのはとても大切なことなのです。
否定的なことも受け入れられなければいけないし、あくまで読者ファーストの作品でなければ、本として届けるわけにはいかないと思うのです。
趣味として行っている創作ですが、形にできるととても嬉しいし、世の中の人に認めてもらえる作品にまでできたらいうことはありません。