GLP-1

ダイエッターは使ってる?

「GLP-1」って知っていますか?
おそらく糖尿病の治療をされている方は聞いた事がある、または使用中って人が多いかもしれませんね。

私は1度だけ、GLP-1の成分が入っている飲み薬を美容医療で購入したことがあります。2年くらい前に日本で解禁になった
「やせ薬」と謳ってネット広告で見たことがあって実際に「飲み薬」で本当に痩せるか試してみました。使用期間は3ヶ月くらい飲み続けないと効果がでない感じでしたが、私は金銭的な面や持病の薬の関係上で2ヶ月だけ試しました。

使って痩せたのか?が、みなさん気になりますよね。2ヶ月使用だけでも3㎏は痩せました。ただし「副作用」もかなりありました。「吐き気」「常に胃がムカつく」「胃のつかえ」こんな感じで副作用がでました。これでは痩せると言っても意味がないと私は思いました。

普通に考えたら「糖尿病薬」であって、一般的に美容目的だけで医師の指示の下で使用していないとなれば、体に異変が出た場合、どこの病院にいけばいいのかもわかりませんよね。しかも、薬を止めたとたん食欲もわいてきて体重はあっという間に元通り。

品薄状態

GLP-1が簡単にオンライン診療で買える、美容クリニックで買えるとなった今は、「糖尿病患者」に必要な薬剤が手に入らない、調剤薬局での取り扱いがなくなってしまった。こんな話を聞きます。実際に亡くなった父が糖尿病薬として、週1回GLP-1の注射を使っていたのですが、製造元の薬の会社では生産が追い付かず病気で必要な患者に行き届かず代替薬になりました。

これに似た出来事が何年か前にありましたね・・・。ある美容ライターが書いた保湿剤「ヘパリン類似物質」が入った処方箋が必要な塗り薬。これを使って美肌を保つ、瑞々しい肌にする。この保湿剤も一般の方で肌にあまりトラブルもないのに皮膚科へ行き、「ヘパリン類似物質」の保湿剤を出してもらう。

これによって、一時期的に生産が間に合わなくなり品薄となって医師も滅多に処方しなくなった。まだ記憶に新しいのではないでしょうか。私の娘が「アトピー性皮膚炎」があって保湿剤が必要だったのですが医師も慎重になっていて、処方してもらえなくなりました。

今回の「GLP-1」も同じ・・・それ以上かもしれませんね。ヘパリン類似物質の保湿剤も然り今回のGLP-1もそうですが本来は治療目的で使われるものです。副作用のことを考えず簡単に手に入るって怖いですよね。健康被害にあったらどうするつもりなのか。

市販薬も品薄?

ここでもう一つ紹介したいことがあります。若者の間で流行ってる「オーバードーズ」。SNSで話題になっているのです。
「〇〇薬を〇錠」飲むとトリップする「違う世界にいける」こんな風に言われていて、市販の薬を大量に購入して飲む。
そんな状況ですから調剤薬局に薬が入ってこず、現在では私が知る限り約3,000種類の薬剤不足となっています。

これって、かなり深刻な問題になっていると思います。
市販薬は購入制限がかけられてますが、処方箋が必要な薬は慢性的に不足しているわけで、治療に必要な薬がしっかりと患者に届けられるようにしたいですよね。

痩せる必要がないのに「痩せ薬」として、高い料金で購入して「副作用」にあって食事もまともにとれないとかの程度なら
まだしも、「糖尿病薬」なので下手したら、寝ている間に「低血糖症」になって誰にも気づかれなかったら死にますから。
使うなら、しっかり医師の指示の下で使用する。

「低血糖」になったらどうするのか、その対処法まで知っていないと危険ですよ。それでも、簡単に魔法使いのようにあっという間に痩せたいなら「GLP-1」を使うのもいいのではないでしょうか。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪