阪神 村上覚醒でドラフト5位にも魔力がある!?

近年の阪神ドラフトで凄いのは6位だけじゃなかった!

前回の書き込みで、WBCに出た中野と湯浅がドラフト6位で入っているのを見て、他にも岩崎や原口、さかのぼると掛布さんもドラフト6位で入団しているので、阪神のドラフト6位には『魔力』があるのではないかという投稿をしたのですが、今回は2023年度に連続無失点の球団記録に並んだ村上のブレイクを見て、村上はドラフト5位で入団しているので、もしやドラフト5位にも『魔力』があるのではないかと思い最近のドラフトを振り返ってみました。

すると2015年度に大物がドラフト5位で入っていました。青柳投手です。2年連続で防御率トップを取り、もはや阪神のエースといってもいい青柳も5位で入っているということは、どうやら阪神のドラフト5位にも『魔力』がありそうです。

その他の近年ドラフト5位で入った選手を見てみると、糸原や植田などもそうなので、6位ほどではないにしろいい選手が入っています。

このような下位でブレイク選手が出る構造は何なのか、次に考えていきたいと思います。

他球団ではドラフト4位で大物が出るケースがある

他球団のドラフト下位での大物選手はどうなのかというと、ドラフト4位でイチローや金本といったトッププレイヤーが指名されるケースが見られますが、この大物がドラフト4位で出る構造は一体どうなっているのでしょうか。

これは推測なのですが、ドラフトで上位で取る選手は、基本的に現在の戦力不足を補ってくれるような選手を指名しがちで、ドラフト4位ぐらいから『戦力になるのかどうか冒険になるが育ったらスケールの大きくなりそうな選手を取ろう』という気持ちになって、結果大物が入団をするというケースがあるのではないでしょうか。

しかし保守的なドラフト指名をしがちな阪神では、ドラフト4位ぐらいまでは冒険をせず、即戦力っぽい選手を指名して、5位ぐらいから『大物に育ってくれればラッキー』みたいな選手を取っているから、このような現象が現れるのではないでしょうか。

現に青柳を指名した時の監督、金本さんは「育ったら面白いピッチャーはいないのか」とスカウトに聞いて、変則の打ちにくそうだが、コントロールが悪いというピッチャーだった青柳の名を聞き、ダメもとで取ってみようという金本監督の意思もあって、青柳は阪神に入りました。

このような冒険心が生まれる順位が、阪神の場合ドラフト5位からなんでしょう。

阪神スカウトはもっと自分たちの観察眼を信じて!

現時点において阪神の場合ドラフト5位から冒険心が生まれ、レギュラーに育っていることが分かりました。そうです今の阪神のスカウトは、観察眼は間違っていないのです。

しかもです、そんな下位選手たちを育てて1軍へと送り出している、2軍ファームの指導力も見落としてはいけないところでしょう。

先ほど書いた通り、青柳はコントロールが悪いという弱点を、ファームで改善をして今の活躍があるのです。最近の阪神の2軍はずっと強いことでも証明しているように、スカウトとファームの指導者はもっと自信を持ってもいいように感じます。

阪神の1軍は2023年5月時点で首位を走っています。この強さの秘密はドラフト5位、6位組の力があってこそなので、阪神スカウトは胸を張って自分たちの観察眼を信じて欲しいです。

もし今年優勝をすることがあったならば、MVPはスカウトの人達かもしれません!!

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪