岡田阪神 2023開幕ダッシュ ココが去年と違う!

開幕3連勝!

2023年岡田阪神が、絶好調の開幕3連勝を果たしました!

去年の悪夢の開幕9連敗を払拭する、岡田監督の見事な采配が3連勝の源だろうと思いますが、個々でも去年とは違うなと感じさせます。

まず去年は調整不足のケラーを抑え投手にして矢野阪神は開幕を迎えましたが、開幕戦から失敗して逆転負け。

しかし今年は湯浅がクローザーの地位に立ち、開幕戦はフォアボール3つでノーアウト満塁になるという危機的状況を迎えましたが、抑えてくれてセーブが付きました。

この辺の投手陣の整備が開幕からできているのが、守りの野球を掲げる岡田阪神のストロングポイントでしょうが、野手陣にも昨年とは大きく違う点があります。

それはフォアボールをたくさん阪神打者たちが選んでいるということです。

フォアボールが格段に増えたのがストロングポイント!

今年は昨年規定打席に達した打者の中で、一番フォアボールが少なかった中野や、新人の頃からボール球をプリプリと振りまくっていたサトテルまでもが、フォアボールをよく選んでチャンスメイクをしています。

この辺の変化について特に中野は、野球解説者の鳥谷が、WBCで2番打者としてフォアボールを多く選びチャンスメイクをした近藤を真近で見て、勉強になったのではないかという解説を聞いて、納得がいきました。

確かに2023年WBC日本代表はたくさんのフォアボールを選んで、得点チャンスを作っていっていたので、その辺の『真似』を阪神打線がしているのかもしれません。

そういえば源田の小指骨折でスタメンに立った中野は、フォアボールをよく選んでチャンスメイクをしていました。そんな『勉強』が開幕前にできたことが、貴重な経験になっているのでしょう。

しかしそんなフォアボールを選ぶということは、後ろの打者に信頼がなければ『自分が打たなくちゃ』という心境になってしまいますが、今年の阪神打線はスタメンが全員打点をあげるという好スタートを切ったので、自分で決めなくても後ろのバッターが何とかしてくれるという、信頼感に繋がっていると思います。

後ろのバッターを信じて、フォアボールでチャンスメイク。それが岡田阪神2023年の新打線の売りではないでしょうか。

岡田監督の進言が好循環を生んでいる!

そんなフォアボールが増えた原因のもう一つの要因として、岡田監督が打撃の神様川上哲治さんの言葉を借りてチームに浸透させたことが大きいと思います。

その考えとは、毎試合4打席立つとして、1打席ヒット、1打席フォアボールさえ選べれば、打率が3割3分以上を超えるので、首位打者になれるというものです。

たくさんヒットを打てと言われればプレッシャーになりますが、1フォアボールさえ選んでおけば、ヒットは毎試合1本だけでいいと思えれば、かなり心の軽減になります。

そんな岡田監督の考えが浸透しているのが、今季のフォアボールの多さだと断言してもいいでしょう。

昔の岡田監督はあまり直接的なアドバイスを選手にはしていなかった(コーチを通して進言していたらしい)のですが、今年からは手取り足取りバッティングの指導をしたり、試合途中でもベンチで笑顔を見せていたりと、今年の岡田監督は一味違う感じがします。

監督の言葉を信じて、後ろのバッターを信じて、チームが勝っていく。今のところそれができていて、最高のスタートを切ったのではないでしょうか。

打線となってチームが繋がっているのを見て『アレ』が現実味を帯びて来たのではないかと思うのですが、まだ開幕したばかり。1年間『アレ』を楽しみにつつ、岡田阪神を見続けていこうと思います!

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪