スペースオペラ小説シリーズ
1961年にドイツで刊行が開始された。SFとしては世界最長のスペースオペラ小説シリーズである。草案作家の考案に沿って複数作家による執筆がなされているリレー小説で、週刊発行されている。2009年時点で15億部を超え(英語版のウィキペディアには、全世界で20億部という記述もある。)日本ではハヤカワSF文庫(現ハヤカワ文庫SF)として出版。かつてギネスブックには、「世界最長の小説シリーズ」として記録されていた。(現在は未揚載)が、実際は同じドイツで7年早く、1954年より刊行開始されているミステリーシリーズ「ジェリー・コットンシリーズ」が最長で、本シリーズより200巻ほど長い。
スターダスト
1971年6月、アメリカはペリー・ローダン少佐をはじめとする4名の宇宙飛行士を登場させた、人類初の有人月宇宙船「スターダスト」を打ち上げた。ローダンをはじめとする宇宙飛行士達は、月面に不時着していた高度な文明を持つ異星種族アルコン人と遭遇する。アルコン人との接触に成功したローダン一行は、地球に帰還後、アルコン人の協力の下で「第三勢力」を作り、列強諸国の介入や地球の存在を知った銀河航行種族の攻撃を退けて地球統一政府を成立させる。やがて、超知生体“それ”から細胞活性装置を提供されたローダン達は相対的不死を手に入れ、地球統一政府は太陽系帝国へと発展していく。そして銀河航行種族の一員となった地球人類=テラナーは、数多くの種族たちとの遭遇や様々な困難や戦いを克服しながらも、大宇宙の奥深くへと進出してゆく。
翻訳のおもしろさ
この長い小説の翻訳がとても面白く、よく難しいドイツ語を小気味よい日本語に訳したものだと感心した。それにつられて私もかなりの購読をしたと思う。