男子と違う女子高校野球
毎年、夏の高校野球が楽しみで、時間があればチェックをしているのですが、その女子バージョンになる女子高校野球の決勝が甲子園で行われ、テレビ中継もあったので見たのですが、男子とは違う『雰囲気』だなと思ったことが多々あったので、そのことについて書いていきたいと思います。
まず男子と全然違うなと思ったのが、開志学園の先発ピッチャーがポニーテールだったということです。これを見て、僕は素直に男子高校野球の丸坊主姿はもう古いのではないかと思いました。
女子は自由な髪形でいいのに、男子は丸坊主。この問題は最近「部員たちが自主的にやっていることだ」と指導者たちが述べているのですが、真相はやはり丸坊主しか許さないという圧が上からあり、そんな丸坊主になるのが嫌で、高校野球をしない子が潜在的には多いのではないでしょうか。
それを示すかのように、最近、高校野球をやる男子が減ってきていて、しかもサッカーの方は減っていないというデータが出ているので、問題は少子化だけではありません。高校野球を預かる指導者の方たちの意識革命が必要になってきているのではないかと思いました。
むしろ茶髪のエースが甲子園で投げる姿を見られるようになれば、そちらの方が『健全』なのではないかと、投げるたび揺れるポニーテールを見ながら思いました。
ルールも女子高校野球の方がいい
あと試合を見ていて次に気になったのが、ベンチ入りの選手が25人と多いことでした。
これは男子が18人と比べて、かなり多いですが、夢の甲子園のベンチに入れる子供たちに夢を与えることを考えた場合、女子の人数の方が良いと思いました。
また温暖化で夏の猛暑を考え、複数のピッチャーで勝ち上がってくる野球が常識になっている今、ベンチ入りの選手が多い方がリスクを減らせるのではないかと思うので、ぜひ男子高校野球は女子を見習った方が良いのではないでしょうか。
そしてここも大きな違いだよなと思ったのが、女子の場合は7回で終わりというルールです。これもアマチュア野球はピッチャーの負担軽減や、試合時間を短くすることで選手たちの疲労を減らすという観念から、男子も取り入れてもいいのではないかと思いました。
試合時間が長くなっているプロでも、というのはちょっと飛躍しすぎかもしれませんが、とにかく、延長でも9回からタイブレークになったという女子決勝戦はスピーディーでいいなと思いました。
女子高校野球の方が未来が明るいような気がしました
最後に男子高校野球との違いをひしひしと感じたのが、試合をしている女の子たちが明るいということです。
プレーをしている選手はもちろん、ベンチもとにかく明るくて、男子高校野球にある悲壮感みたいなものが全くなかったのが、印象的でした。
夢の甲子園で野球をやれている幸せ、そんな感情を両ベンチの選手たちから感じ取れて、とても好感に思えました。
昨年から女子も高校野球の決勝は甲子園でやることになった成果か、参加校も増えているようなので、なんだかこの女子高校野球から、NPB入りするような子が、大谷翔平選手がブレイクスルーをしたように、常識破壊で現れるのではないかと胸が躍りました。
プロで甲子園のマウンドに立つ女の子は、きっとポニーテールでしょう。