バラナシー
情緒ばっちりのアグラーと異なりバラナシーはヒンズー教の大巡礼地でここで、死んで火葬にしてもらい、灰を聖なるガンジス川に流してもらうことがヒンズー教徒にとって幸福なことらしい。ガンジス河で沐浴することも幸せらしいのだが、上流から嬰児の死体を流してくるようなので我々はそんな気にならない。
インド人もびっくり
少し下流では火葬が行われており、人の手首を咥えた野良犬が我々の前を通り過ぎてゆく。友人が人か獣かわからぬ大便を踏んでしまう。ぼやきながら川ですすいでいたら、ボートで観光しないか?と小型の手漕ぎボートに乗った水夫がやってきた。火葬場までいってくれるらしい。火葬場に近づくとカメラを隠すように言われる。やはり聖なる場所だからだろう。それでも彼にとっては飯のタネである。岸辺にたくさんの人が横たわっている。水夫に聞いたら死期の近づいた男性信者らしい。これには驚いた。素早く撮影して船は帰路についた。帰路で水夫が念珠を売りつけてくる。値段を決めたところで100円ライターをお金に換えて払う。インドのルピーなら1つ100円のものを300円の値段をつけてふっかけてやった。つまり日本では100円だがインドまで持ってきたので300円だという論法だ。これが見事に成功した。まさに「インド人もびっくり。」なのだ。ブツブツぼやいていたが彼はそれで納得した。言ってみるものである。
インドホテル
バラナシーのホテルは標準的なインドホテルである。近所にはインド旅行に来てそのままビザもが切れたまま住み着いた日本人もいるらしい。インドののんびりした環境に惚れ込んで、こうならないようにしないと、家族は大変である。