黒猫

自宅周辺の黒猫

我が家の周辺には黒い野良猫が物心ついたころから多くいて、餌をやったりしているうちに家に住み着くようになったのが多い。トイレのしつけが出来ていないので押し入れの中に糞をされたりして母は飼うのを嫌がっていたが、私が買うと言い張るのでやむなく飼っていたようだ。とは猫の出入りは自由にしていたので猫は気儘に生活していた。どうゆうわけか黒猫ばかりを飼っていた。「黒猫のタンゴ」というヒット曲がでたら私は御満悦で黒猫をなでていた。黒猫はいつの間にかいなくなっていた。普通猫は死ぬときは人目につかないよう床下などで昇天するらしい。ある日大きなトラ猫の雄が玄関で雌猫と交尾してそのままゴロリと横になって腹上死したのを始末したことがある。

中学生時の黒猫

 よく覚えているのは中学生時分に飼った雄の黒猫である。トイレの躾も出来ていてどこかで飼われていたのだと思う。登校時には100メートルほどは私についてくる。帰宅したら2階の私の部屋の窓の下で鳴いて部屋に入れてもらうよう催促する。布団で一緒に寝ると夜中に私の頭髪の毛づくろいをする。おかげで寝不足である。おまけに頭髪はペッタンコになっている。キューティクルなど無くなっているのではないか。

子孫

回転椅子の上に乗せてグルグルまわしてみたら目を回してフラフラになっていた。
そんな彼もある日突然いなくなった。ただいまだに黒猫を見かけるたびに彼の子孫ではないかと思うのである。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪