アンパンマン。

ある絵本の言葉

あなたは自分の頭を犠牲にして、ひとを助けることができますか、、、?

薬局においてある絵本より

一時期、薬局のくすり待ちのとき、そこにある絵本などをよんでいました。
絵本は基本的に大好きで、シュールな話題を子どもさんにもわかるように描かれているので大人でも読んでいて楽しいのです。薬局だけに体を探検するような本とかもありますし、ディズニーや昆虫の本などもあります。そんな中なんにも考えずにアンパンマンの本を手に取りなんとなく読もうかなぁと。

アンパンマンって、おなかの空いている子に自分の頭をあげるんですよね。
君、おなかが空いているの?、それならぼくのあたまを食べておなか一杯になりなよ、と。

なんとなく眺めていた本であるし、子どもの頃から親しんだヒーローですけど、よく考えたら、大切な大切な自分のあたまじゃないですか、それを惜しみなくひとに提供できるなんて、、、。子どもの時には、アンパンマンはただただ、カッコいい正義の味方っていうイメージでした。

子ども時代を想起して

単純な子ども時代、大なり小なりの物事や、この世の中の曖昧なものを判断できる歳ではないし、単純に黒か白の生き方でした。正義と悪。それが気がつけば周りのおとなや学校のお友達やクラブ活動などなどで自然となんでやねんやろ、と思いつつこの世には黒白だけに単純に色分けできないような物事があるんだと自然にわかってきたように思います。
それがだんだんと歳を取れば動じずに受け入れるようになってきました。

正義と悪。僕の子ども時代のヒーローはアニメなどでもくっきりと分かれているのがほとんどでした。でもアニメや特撮ヒーローものの中でも物語中にヒーローの葛藤やら挫折を織り込んだやつが時々あるので、子ども心に、いったいこれはどういう意味なんやろとか考えていました。ある意味昭和のアニメーターや特撮作品からの挑戦状ですよね。おとなって複雑なんだよっていう感じの。

アンパンマンからのプレゼント

アンパンマン

アンパンマンの原作は、やなせたかしさんご自身のご経験から生み出されたと聞いたことがあります。食べ物の大切さと人へのやさしさをやなせさんの本はおしえてくださいます。
僕はどうなんだろって思いますね。自分の大切なものをひとに手渡すことができるのか。
僕はアンパンマンのようになれるのかと。

ホーム、帰れる場所

帰る場所や戻ってきてもいいところ、復元できるものって有難いですよね。たしかにアンパンマンにとっては頭はじぶんの大切なものですけど、パン工場にはジャムおじさんがいて、頭を元通りにしてくれるので、大切な頭ではあるけれども彼はあたまを渡せるのではないかと僕はおもっています。復元できる力をもつ仲間、助け合う心。本当に素晴らしいものです。アンパンマンにはたくさんの仲間やともだちもいます。パン工場という、ホームもあります。それを人間社会や現実の社会に当てはめてみるとなかなか理想論とはいかないまでも絵本を通じてひとは学ぶものがあるだろうし、お手本にもなるのではないかと思いたいです。ぼくはまぁ気が付けば日々に流されてとるのは歳ばかり。(笑)。

アンパンマンからのプレゼント

僕自身、アンパンマンのようになれなくても、大切なものをひとにプレゼントすることはできるんではないかと希望をもちたいです。やなせさんの絵本のように、本から原作者からのメッセージを感じつつ感銘を受けることもあります。映画を観て、映画監督からのメッセージを感じ、感銘を受けることもあります。この世の中、現実世界の中でもおおぜいの人々が僕たちにプレゼントを与えてくれます。常日頃ことあるごとに人と関わり、たくさんの人たちにお世話になっています。

僕がアンパンマンの絵本をとおして目には見えないプレゼントをもらったように、メッセージという形や訓示めいたことばをつかわなくても文字や絵、写真のようないろいろの表現を通して感謝の気持ちを表したいと思う時もあります。でもなかなか難しいですよね。表現論もそうですし、現実の物質である現物で日頃の感謝の気持ちを伝えるのは。それにはいろいろと考えてしまいますから、、、。でも案外、ほかのひとをお手本としたら何とかなるような気もします。ある人は感謝の気持ちを季節の花に託してプレゼントしていました。僕もいつか真似してみたいです。(笑)。

感謝とともに花を贈ろう

プレゼント

花を贈るのはやったことないです。アンパンマンのように食べ物を贈ったことはありますけど。食べ物はいつかなくなるので後腐れないので単純なようでいて僕自身も相手の方の気持ちをたくさん考えすぎなくてもいいので何回か実行に移しました。心持ちきらくにはできました。でも、なんか花を贈るって一生に一度くらいはやってみたいですね。

花を贈ろう

商店街に花屋さんが三軒くらいあったとき、そのうちの一つがなじみのお店でした。基本自分の部屋を飾るために買っていました。お花を部屋に溶け込ませると、日々の生活も潤いますし自身の気持ちを明るくしてくれます。花に興味を持ちだしたころにはポトスを鉢3つくらい部屋に置いて、時折水をやって育てたこともありました。ポトスは花を咲かせませんが緑ひとつにしてもさまざまな色味があるのでたのしいです。

花のエピソードの中で楽しいと言えば、こんな話をどこかで聞いたような。
古代人、大昔に亡くなった人のお墓に花を贈った、そのお花が化石として出てきた。というのを、ニュースか何かで。人間、生きている人やお亡くなりになった人へ色々な思いを込めて花を贈るんですね!今できることは何かはわかりませんが、いつかはアンパンマンからのプレゼントのように花をごく自然な形で贈りたいです。プレゼントっていろんな思いが込められたりしますが、いつも大勢の人が僕にとってのアンパンマンです。いつかその人たちに、感謝の気持ちを込めて花を、、、。

終わり。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪