理解できていなかった

繊細な子

分かっているつもりで、今までと変わらない生活を続けていました。
娘が保育園の頃に、臨床心理士の個別面談へ半年に1回通っていたころ、『繊細な子』と言われて、集団生活での困難さや
人一倍、多くのものに刺激を受けてストレスがかかり『疲れやすい』と言われていました。

登園に関しては、無理しない程度にということで、週3回か行かない週もありました。
それで何とか通えていたのですが、小学校となれば多くの児童と過ごす時間帯は娘にとって負担が大きいのです。
頭ではわかっているはずでしたが、進級する度に学力が遅れる、漢字が書けない大丈夫だろうか・・・。
そんな「焦りもあって」1日中を家で過ごす娘の姿を見て、口煩く学校はどうするのか?
宿題は?いつするの?

娘が絵を描いたりゲームばかりしている姿を見ると平常心ではいられない、私の気持ちがありました。
HSP(HSC)さん=持って産まれた「気質性」性格なのだから、親の私が一番の理解者でいなければならない立場。
これを治す薬は存在しません。

今は子供だから自分でストレスを和らげる術は持っていない。
安心して娘が過ごせる環境づくりが必要でした。

信じるということ

娘が安心して過ごせるのは家だけ。本当はもう少し「伸び伸び」と過ごせる場所があるといいなと思って、放課後デイサービスを利用しているのですが、あまり馴染まないようです。

母娘だけで過ごすより、子どもは子供の環境の中でも過ごして視野を広げて欲しいと思って通わせたのですが、殆ど行かないのが現状です。
それで少しでも仲良しな子ができて、子ども同士の会話を楽しんでくれればと願っていたのですが、私の自己満足だったようです。

娘は娘なりに、成長しているのにそこに気づかず周りと比べてしまいがちになっていました。
これができる、まだできないは個人差が一番大きい部分なのに、私は何の基準で比べようとしていたのか。
入学前は、楽しそうにランドセルを選ぶ姿を見て学校になら行けるかもと思っていたのです。
きっと娘も楽しみにしていたはずの小学校生活。

保育園より、規模が大きい小学校での集団生活は親も子も想像していたよりはるかに上回る困難さがありました。

子供のHSPさんを育てるママさんへ

大人のHSPさんは、不調が続いたりストレスを感じた場合はどうやって対処すればよいか理解されていると思います。
子どもの場合は、自身で対処の仕方が分からずある日を境に不登校になることもあるとネットニュースで読んだことがあります。

昭和生まれの私は、頭が硬いせいなのかそれとも思い込みが激しいからか、子どもが疲れるってないだろうと思っていました。でもよくよく考えたら子どもでも一人の人間です。苦手もあれば嫌いもある。大人でも同じですよね。
大人はいろんな経験をしているのもあり、嫌いや苦手を克服するかあるいはそこから逃げ出すか・・・。

昼間の過ごし方によって、緊張や興奮が続き眠れない夜もあるでしょう。大人なら心療内科へ行って眠りやすくする薬で対処するかもしれませ
これが子供だと、上手く表現ができず不機嫌が続く・甘える・不安が大きいなどに対して自ら言葉にして表現は難しく
育てる親としては、どうしてよいか分からず子供を責めてしまうことがあるかもしれませんね。

まずは、子どもの声に耳を傾け親はどんなことでも一旦は受け止めて、どうするのが本人にとって最善なのか、話し合って進んでいけるといいですよね。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪