矢野監督采配七不思議振り返り

やっぱり矢野監督が悪かった?

シーズン途中、あまりにも阪神タイガースが低迷をしていて、たまらず”矢野監督采配七不思議”として、問題点を七つピックアップしたのですが、シーズンが終了して実際どうだったのかについて、今回は検証していこうと思います。

まず最初に上げたのが、ケラーをぶっつけ本番で守護神にして失敗したことです。これは矢野監督としては、ケラーはこのままで大丈夫だという判断をしたことが間違いだったと思います。
ケラーは2軍に落とされ、そこでフォークボールを覚えて、シーズン後半から中継ぎで活躍をしました。
そんなケラーの発展途上な所を判断するのは難しかったとは思いますが、やはりケラーを開幕から使ったのは失敗だったでしょう。

二つ目、外国人枠七つを上手く使いきれていないというのを上げましたが、これは矢野監督のせいにするのは酷でしょう。まさか七人全員が、後半がんばったケラー以外、上手くいかなかったのは不運でした。
矢野監督はほぼ外国人助っ人の力を借りることができないまま、戦い続けたので、これは可哀そうだったと思います。

三つ目、四つ目、五つ目の検証

第三は、なぜ糸原を使い続けるのか? という疑問だったのですが、これは最後まで謎でした。守備が下手、足も使えない、打率も2割5分ぐらいの成績の選手を、サトテルをライトに回して、サードで使い続けるという采配は、やはり不思議でした。
これは僕の見解ですが、坂本の前のキャプテンが糸原だったので、前キャプテンに気を使ったのではないかと、邪推しているのですがどうでしょうか。とにかく、糸原を使い続けたのは、失敗だったと思います。

四つ目は捕手を固定せず、梅野、坂本を併用したということです。これも結果論ですが、梅野に固定をして戦い続ける方が良かったと思います。
これも邪推ですが、キャプテンに任命された坂本を使わないのは、チームの士気に関わると思ったのではないかと考えていますが、本人が優勝をした時も矢野選手がマスクを被り続けて勝ったのですから、梅野に任せた方が良ったのではないかと思います。

五つ目、スタメンが左バッターばっかりという問題ですが、これは編成の方のミスでしょう。特にひどいのが二遊間。レギュラーで出続けた中野、糸原を始め、木波、若手の小幡、高寺、遠藤までもが右投げ左打ち。右打ち二遊間は山本と代走タイプの熊谷しかいないという編成のいびつさ。
このせいで、相手先発が左ピッチャーだった場合の勝率が、かなり悪いという結果が出たので、これは編成が反省をすべきところでしょう。ドラフトで右打ちの野手を取るしかないと思います。

六番目、七番目、そしてまとめの結論

六番目、それは矢野監督が元気なく、矢野ガッツなどが見られなくなったという所を指摘しましたが、これは本人がドキュメンタリーの中で、新庄監督と戦った時に、気持ちの変化があったと告白していて、現にホームランを打った選手に掛ける『虎メダル』を、矢野監督自らから首に掛ける姿などが見られて、後半は改善をしたのではないかと思っています。本人の中でどうせ最後だしということで、吹っ切れた部分があったのではないでしょうか。

そしてラストの七番目、キャンプイン前日の日に今年で辞任を言ったことですが、これも結果論になるかもしれないと思いますが、一回連敗をすると止まらなくなるという現象が起こっていたので、やはり『この監督とはどうせ一年で終わりだしな』と思わせた監督の責任があるのではないかと思います。

以上で七不思議振り返りをしましたが、結果的に矢野監督が直接悪かったのは、五つではなかろうかと思います。
あとの二つ、外国人の不発と、左バッターだらけというのは、編成が頑張らないといけない所だと思うので、よく考えて欲しいです。

鳥谷がテレビで、阪神の監督は就任するときは拍手で迎えられるのに、辞める時にはボロカスに言われて終わるということを述べていて、それは矢野監督にも当てはまるなと思うので、僕的には反省をすべきところはあったとはいえ、ご苦労様でしたと言いたいです。

矢野監督四年間どうもありがとうございました。

written by 就労継続支援B型事業所 ユアライフ新大阪