NISAとは

前回はiDeCoについて解説しました。今回NISAについて解説します。

(以下 ファイナンシャルプランナー 吉野 裕一氏より)

NISAとは
NISAとは、投資を行う際の少額投資非課税制度という税制優遇のことです。そもそも「投資」とは、利益を見込んで事業などにお金を出すこと。株式や投資信託などを購入し、ある程度の期間保有することで、配当金を受け取るか、売却(譲渡)し購入時からの値上がり分を利益として得て、資産を増やしていく方法です。
寝かせておくだけの預金よりも資産を増やせる可能性があるため、子どものための教育費や自分の老後資金など、将来に必要なお金を備えるために活用している人もいます。
ではNISAとは一体どのようなものなのでしょうか。

NISAは期間限定の税制優遇制度
NISAとは、投資に関する税の優遇制度の愛称であり、正式には「少額投資非課税制度」といいます。
通常、投資で得た収益(配当金・分配金や譲渡による利益)に対して20.315%の税金がかかりますが、NISAを利用すると一定額までの投資で得た利益を一定期間(現行のNISAの場合は、5年間)のうち、非課税で受け取ることができるのです。

現行のNISAは2023年までの期間限定の制度です。そのため、現在の制度下で金融商品を購入できるのは、2023年までで、最後の年に購入した分は5年後の2027年まで非課税で保有できます。

非課税期間には期限がある
NISAの非課税適用期間は期限付きです。一般NISAの場合は最長5年間なので、2021年に購入した金融商品の利益は2025年まで非課税でうけとることができます。また5年間、限度額まで商品を購入すれば、最大600万円分の金融商品をもつことができます。

そして非課税口座が終わる際、なにもしなければ自動的に課税口座に移されます。しかし、手続きをすれば満期の金融商品を翌年以降の非課税口座に移す(ロールオーバー)ことができ、非課税期間をさらに5年間延長できます。

例えば、2019年に40万円分投資して、2023年末に資産の時価が42万円になったとします。この時点で資産を売却すれば、42万円分(元本+利益分)を非課税で受け取ることができます。ロールオーバーする場合は、購入当初の価格ではなく時価が適用され、2024年の非課税枠のうち42万円を使うことになるので注意しましょう。

NISAを利用するための条件
NISAは、投資で得た利益に対し税金がかからないという、なんとも嬉しい制度。一見、投資を始めるハードルが下がったように見えますが、利用するにはいくつかの条件があります。

1人1口座
NISAを利用するためには、証券会社、銀行、一部の生命保険や運用会社などの金融機関で非課税口座(NISA講座)を開く必要があります。口座は日本に住んでいる20歳以上のひとであれば解説できますが、1人1口座のみの利用となります。開設後は金融機関を乗り換えることもできますが、年に1回しか変更できません。
1年で投資できる額は上限がある
一般NISAの場合、投資できる額は年間で総額120万円と上限があり、この最大投資上限額のことを「非課税投資枠」や「非課税枠」といいます。投資対象商品の中には、1万円前後から数万円で買うことができるものや、金融機関によっては100円から投資ができるものもあるので、初心者の人は少額の商品から始めたほうが良いでしょう。
対象は新規に購入した商品のみ
NISAで非課税となるのは、NISA口座を通じて新たに購入した金融商品です。すでに投資をしている人の場合、別の一般口座や特定口座で保有している投資信託などの金融商品をNISA口座に移すことはできません。

非課税枠の再利用、繰り越しができない
一般的な投資では、都度判断しながら何度でも売り買いできます。しかし、NISAは毎年の非課税枠が決まっているため、1回売却してしまうと、その年は売却分の非課税枠を使えなくなってしまいます。そのためNISAは短期売買には向いていないといえます。

さらにNISAでは、その年に使わなかった投資枠を翌年以降に持ち越すことはできません。1年間で50万円しか投資しなかった場合でも、翌年また120万円分にリセットされます。税制優遇があるからこそ、このような一般的な投資とは異なるルールによって、利用枠が制限されているのです。

NISAの種類

現在、NISAには3種類の制度があります。
1. 一般NISA
2. つみたてNISA
3. ジュニアNISA
それぞれしくみやおすすめの人が違うので、どのような制度か、メリット・デメリットとともに解説していきます。
1. 一般NISA
いわゆる私たちが「NISA」と呼んでいるもので、1年間の非課税枠が120万円、非課税期間は最長5年間です。主に株式、EFT(上場投資信託)、投資信託を中心とした金融商品に投資できます。対象となる商品の種類は豊富で、国内の投資信託で6000種類以上、外国株式も含まれています。
メリット
いつでも引き出すことができる
投資のタイミングが自由
投資可能商品の種類が豊富
デメリット
ロールオーバーする際は別途手続きが必要
手続きの面や、税制改正後のしくみが複雑
おすすめの人
ある程度投資経験のある人
尚、2024年度から一般NISAは新NISAへ変更されます。
2. つみたてNISA
つみたてNISAは2018年1月からスタートした長期・積立・分散投資を支援するための非課税投資です。1年間の非課税枠が40万円、非課税期間は最長20年です。毎月の積立で購入できるので少額から投資を始めることができます。
メリット
少額で投資ができる
いつでも引き出すことができる
非課税枠を長期間利用できる
デメリット
投資可能な商品の種類が少ない
投資のタイミングが限定的(積み立て投資の開始時期しかえらぶことができない)
おすすめの人
投資初心者
尚、つみたてNISAと一般NISAは併用できません。
3. ジュニアNISA
ジュニアNISAは2023年で終了のため省略

参考文献 ファイナンシャルプランナー吉野 裕一
LikeU MONEY 2021.08.20
金融庁 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html

つみたてNISAとiDeCoは何が違う

違い1.目的が違う
つみたてNISAは途中解約できるのでライフイベント用、iDeCoは老後資金用に積み立てる。
違い2.税金メリットが違う
税優遇は、つみたてNISAが運用時だけなのに対して、iDeCoはさらに積立時、受取時にもメリットが得られます。
違い3.金融機関選びが違う
つみたてNISAは身近な機関で、iDeCoは手数料が割安な機関で。
違い4.選べる商品が違う
つみたてNISAは株式型投資信託のみ。定期預金や保険は対象外。iDeCoは選択幅が広い。

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